最近の学校教育の特徴的な動きについて。
教育改革によって義務教育期間が延長され、学校教育の内容が拡大してくるにつれて、教育の進め方について新しい工夫が試みられるようになりました。
初等教育の顕著な動きとして、1969年から実施されている3区分教授法があります。
これは1950年から試みられてきた2区分教授法がかなり成果をあげたので、それをさらに発展させたものです。
2区分教授法では午前を主として知的な学習に、午後を主として体育やレクリエーションにあてていましたが、3区分教授法では教科目を週あたり、
(1)基礎科目(国語10時間と算数5時間)、
(2)目ざまし教科(道徳、歴史、地理、観察、図工、音楽、合計6時間)
(3)体育(6時間)
・・・で編成し、(1)基礎科目を午前中にして基礎学力の向上を図り、(2)目ざまし教科はできるだけ生徒の自発的な学習を促して創造力を伸長させ、(3)体育は従来の3倍の時間をあてています。
また、(2)と(3)は午後の時間に行い、全体として子どもの知的な発達を身体や感情の健全な発達と調和させ、楽しい学校生活を過ごさせようとするものです。
これは、従来とかく主知主義に陥って知育偏重の傾向が強かった教育の改善をめざすもので、この方法はしだいに就学前教育や前期中等教育にもとり入れられようとしています。
もう1つの動きは、1972年の春から、従来日曜日のほかに木曜日が学校の休日であったのを水曜日に改めたことです。
週の途中に休日があることは、フランスでは義務教育制度が成立したときから行われているもので、公立の義務教育の学校では、宗教的中立を保つために、学校ではいっさいの宗教教育を行わず、かわりに週の1日を家庭の自由意志にもとつく宗教教育の日と定めたのです。
この宗教的理由による学校の休日を木曜日から水曜日に改めたことは、その方が1週間の生活リズムによりよく適しています。
子どもの健康的な成長発達にとってよりよいと考えたからです。
また民間の体育クラブなどは、この日を利用して児童生徒を対象にした活動を行っているものが多いです。